森の中~店の改装「TaigaGlass」~一年後の今~
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タイガグラス。
移転新規改装工事から約一年。
そこに追加改装工事のお話。
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今回のオーダーはフタツ。
◆オーダー①◆
窓面に目隠し&商品棚の作製
通りに面している部分の壁が全面ガラスの為、少し、見えすぎてしまう。
そこで、通りからの目隠しを兼ねた、商品棚を作製する。
まるっきり「視覚」を覆ってしまうような棚だと、中からは圧迫感が生まれ、外からは、入りにくい雰囲気になってしまう。
そこで「視覚」をコントロールするような棚を設置。
中からも外からも、無意識に棚の商品を見てしまうような、木工造形の棚を窓面に設置。
棚を設置しても、見ようとすれば、中も外も丸見えなのだけれど、視覚の意識をずらすことで、外に居る方には、中が見えない不安感をあたえずに、中に居る方には、居やすい雰囲気をつくる。
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オーダー②
ガラス製品以外の物販棚の作製
タイガグラスオリジナルTEEシャツをはじめ、タイガグラス店主が選んだステキな商品と、地元の情報を発信するた為の、フライヤー、チラシを陳列する棚の作製、設置。
ガラス商品と同じエリアに棚を追加する案もあったが、ガラス商品がメインのお店であるので、ガラス商品とは別のエリアにセレクトアイテムコーナーとして設置する。
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<あとがき>
移転して1年とは想えないほどに、すでに揺るがない雰囲気があるタイガグラスに、その移転改装からの1年の今に、必要な物を追加させて頂く。
物にはいろいろあるけれど、使ってみてこそだ。
使ってみて、もっとこう使ってみたい、というような気持ちが生まれるような物が、僕は好きだ。
使う物は、使ってみて初めて「誕生」なのではないだろうか。
工事終了というのは、オーダーを頂いた内容を完了させる事であって、ヒトツの区切りでしかない。完成とは違う。
その後、追加したい事がうまれたり、必要ではなくなる物があったり。
「必要」や「要望」が生まれる事は、そこが生きた場所であり続けている事だと感じるし、それが、人にとっても、場所にとっても、とても魅力的だと感じる。
携わった事の一年後の今に、もういちど携われる。
ありがたい。
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